誰でも恋の相手は魅力的な人を選ぶ
あなたは恋の相手の何に心を惹かれるでしょうか? 好きになる相手はどんな人ですか?
まずは見た目!見た目が魅力的かどうか、ですよね。つまりは、相手の外見に心惹かれるわけです。どんなに性格的に、人間的に、立派な人でも、いい人でも、外見に魅力を感じなければ恋の対象とは考えられないでしょう。
リアルな婚活場面などでも見た目が魅力的な人に関心が集まります。自分のことはさしおいて、恋の相手にはイケメンやカッコイイ男、美女やかわいい子がいいというのがみんなのホンネです。
アメリカの心理学者たちは恋のメカニズムについてさまざまな調査や実験によって研究をすすめてきました。身も蓋もない実験の結果があります。そのなかでもよく知られているものを紹介していきましょう。
もう一度会ってみたい人 ブラインドデートの結果から
ここでご紹介するのは、デートの相手としてどのような異性が望ましいかを調べた実験です。抽選で組み合わされたカップルがデートをします(ブラインドデート)。あとで、その一人ひとりに、もう一度デートした相手と会いたいかどうかインタビューを行いました。すると、男女とも相手が外見的な魅力にすぐれたひとであるほど、もう一度会ってみたいという希望が多かったという結果が出たということです。
わざわざ心理学実験なんかする必要があるのかと思うぐらい、なんか身も蓋もない結果ですね。「当たり前でしょ」と思った人は多いはず。
じゃあ、どうして見た目がよければ、好まれるのでしょうか?
昔からラブロマンスの主人公は美男美女とされてきました。ロマンス小説のなかの男女はとても魅力的に描かれているし、スクリーンに登場するヒーロー・ヒロインはたいてい美人とイケメンの組みあわせです。
外見的な魅力の基準は時代によって変化するものです。現代では昔の美男美女よりは、親しみを感じさせる顔立ちの身近なアイドルや俳優が人気です。とはいえ、やはり見た目!見た目に心地よい印象を与える容姿を持つ男女の人気が高いですね。
では、外見的魅力ということについて、もっと深堀してみましょう。
恋のファーストインプレッションは見た目重視。人は見た目が魅力的な人を好きになる
なぜ、見た目が重視されるのでしょうか?それは外見が美しく魅力的なひとは、望ましい性質や優れた特質を兼ね備えているはずと思われやすいからです。次にご紹介するのもアメリカの心理学者らが行ったよく知られた実験です。
それは、たくさんの男女を被験者に、容貌の異なる男女の写真を見せ、彼らがどういう性格のひとであるかを判定させるというものです。その実験の結果では、容姿の美しい人のほうが、魅力的でないひとたちよりも「情熱的」で「感受性が豊か」「やさしくて親切」「謙虚」で「社交性に富み」「社会によく適応しているだろう」というふうに考えられたそうです。ただ、外見的な魅力のあるひとは、「家庭的ではない」だろうという評価を受けたというところだけがちょっとネガティブに傾いた評価でした。外見的に魅力的な人たちは、その魅力ゆえに、結婚しても家庭の外でロマンスを体験する可能性があるとみなされたのです。その点では容貌のすぐれないカップルの方が「家庭的」で、「よき父親」であり「よき母親」であるだろうと見なされたのです。
日本人にもある外見的印象の影響
このような固定観念や先入観は、文化の違いでアメリカ人とは多少異なるところがあるとはいえ、日本人にもあるものです。美人やイケメンの方が「謙虚でやさしい」と見なされているかどうかは疑問ですが…。
おそらく実験で用いられる写真の男女の魅力というのは、あまりとびぬけた美女やイケメンというよりは、万人向けにそこそこイケメン、そこそこきれいな人が選ばれていたのでしょう。
現実の出会いの場面でも、まあそこそこ「きれい」「かわいい」「ちょっとイケメン」「わりとハンサム系」あたりが注目を浴びることになります。
恋の第一印象で勝ち抜くには、あなたの持てる限りの外見的魅力を磨いたうえで挑戦する必要がありますね。
では、外見的な印象を磨くにはどうしたらいいのでしょうか? それは別のページに譲ります。