恋の心理学/恋の診断/恋の真理

2018年9月21日(金)
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思い通りにいかない恋
欲求不満のメカニズム


フラストレーション(欲求不満)と自我の防衛機制
 相手の気持ちが自分の思いどおりになるならば、恋はバラ色といえるかもしれないけれど、現実にはなかなかそうはいかないものです。恋の欲求がうまく満たされないとき、欲求不満、すなわちフラストレーションが生じます。恋にはフラストレーションがつきものなのです。

 フラストレーションが生じると、無意識のうちに自分自身の気持ちをやりくりし、精神的なバランスを保とうとするものです。フロイトはこれを自我の防衛機制と呼んでいます。
 その代表的なものに<合理化>があります。たとえば、ある女性に結婚を申し込んで断られた男性が、その女性のことを「彼女は我が強くてきっい性格だから」とか「家庭向きではないから」とうとすることもあるでしょう。

 劣等感の強い男と付き合うと、だんだん嫌になってくるものです。でも、別れを切り出せば、逆恨みを買い、彼の劣等感から悪口を言われてしまうかもしれません。劣等感の強そうな男性とは、初めから付き合わないようにしたいものです。

 劣等感の補償のための優越欲求ば誰にでも備わっているものです。劣等感コンプレックスのなかには、必ず優越欲求も混ざっており、それゆえ劣等感と優越感は裏腹だといわれるわけです。

 優越欲求そのものはよいとも悪いともいえません。私たちに必要なことは、その欲求をどの方向に向けるか
ということであり、それをどうやって達成するかということなのです。

 劣等感はそれがはっきり認識できれば、コンプレックスでもなんでもありません。自分で自覚できないとき、わけもなく不機嫌になったり、気分が沈んだり、他人に対して言わなくてもよいこと言ってみたり、意地悪な態度にでたりすることになるのです。コンプレックスの強い人は、それゆえどこか嫌な印象を人に与えるものです。


女の悪口の背後にあるもの 自我の自己防衛機制 
 よく異性にもてる女友だちのことを「彼女は男の人にちやほやされたいのよ」と悪口を言ったり、きれいに化粧をして流行のファッションを取り入れている女性のことを「だいぶ遊んでいるみたい」と悪口を言う女性がいます。そういう女性は心のなかに異性コンプレックスとでもいうべきものをかかえています。

 そういう女性は、無意識のうちに自分自身が異性に関心をもち、異性に振り向かれたいという欲求や願望を強く持っているものです。彼女は、ほんとうは自分が「男の人にちやほやされたい」のであり、「わたしだってちょっとお洒落すれば、あれぐらいにはなれるわよ」といっているようなものなのです。

 けれども、彼女の自我は自分自身の欲求や願望を受け入れ難く、それを他の女性に転嫁することで安定をはかろうとするのです。これは自我の自防衛機制と呼ばれるものです。

 同性同士の悪口がきわめて意地の悪いものになるのは、たいていこのような自分自身のうちにあるコンプレックスを別の誰かに投影して非難することになるからです。

まとめ:
 劣等感の強い男(自分の劣等感に無自覚な男)とは付き合わない方がいい。劣等感に無自覚な女友達との付き合いにも気を付けよう。
テーマ  愛の葛藤
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