恋の心理学/恋の診断/恋の真理

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「去る者は日々に疎し」から
言える恋の法則


 時間と空間の隔たりはしだいに愛情を薄れさせてゆくものです。「会いたいときに、あなたはいない」とい
う状況が長く続けば、相愛の恋もやがて終わりを告げるでしょう。
 会えない時間が愛を育てるというのは、ある一定のときがたてば必ず会えるという希望があってのこと。たとえば、週末や月末になれば、必ず会うことができるという見通しがあれば、恋人たちはその日を待ち望み、愛を温めておくことができるでしょう。

 また、半年や一年に及ぶ長い別れも、相手が自分のもとに帰ってくることがわかっていれば、なんとか持ちこたえることができるものです。けれども、離れているときが長くなりすぎれば、お互いの気持ちも離れていってしまいます。離れて暮らしていても、長続きする男女は、お互いに仕事や大事なミッションを持っていて、その活動に専念し、お互いにそれを理解し応援し、敬意を払っているようなカップルでしょう。ただ恋愛感情だけで結び付いていると、二人の関係を長く維持するのはむずかしそうです

 わたしたちは遠くにいるひとよりも目の前にいるひとに心を動かされやすいもの。恋人や婚約者と離れて暮らしているとき、そこに別の異性が現れるとその異性と親密になる確率の方がずっと高まってきます。まさしく、昔からのことわざどおり「去るものは日々に疎とし」といううわけです。


遠くに恋人を残してきた人を好きになったら、あなたに勝ち目はある。 

 このことから言えること:あなたが好きになった人に遠く離れたところに恋人がいるというなら、あなたに勝ち目はありそうです。アタックしましょう。しかし、あなたが好きになった人が単身赴任で、やがて帰っていく家庭のある人なら、あなたはやがて見捨てられる可能性が高いでしょう。それでもあきらめきれないなら、その人が単身赴任が終わったときには、一緒についていくことですね。離れてしまえば、あなたが忘れ去られる可能性大です。

 さて、すでに終わってしまった恋は、しだいに記憶のなかから遠ざかってゆくものです。どんなに苦い別れの体験や失恋の痛手も、やがてときがいやしてくれることになるでしょう。それは記憶というものがたんに量的に薄れてゆくばかりではなく、質的にも変化していくからです。

 過ぎ去った恋は楽しかったことばかりが思い出され、恋人とけんかしたり言い争ったりしたことは、すっかり忘れてしまっているかもしれません。
 その反対に、ふたりが愛しあったことなどすっかり忘れて、別れの前後でいがみあったことばかりが思い出され、相手に対する憎しみだけが記憶に残っているという場合もあるでしょう。
 ずっと昔の恋人のことは、記憶のなかで美化され、理想化されてしまっていることもあります。
 もっとも、忘れるということがあるからこそ、ひとは失恋や別れの体験を乗り越えて、何度も恋をすることができるのかもしれません。

 
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