恋の心理学/恋の診断/恋の真理

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自分と似た人を選ぶか
似ていない人を選ぶか


ひかれあう男女の性格 性格の類似性と相補性
カップルの相性については、「似たもの同士」で自分と似た相手を好むという説と、自分と違った相手を求めるという説があります。類似説と相補説です。はたして、そのどちらが正しいのでしょうか?

まず、カップルの容姿や外見は、魅力の水準が同程度である場合が多く、ふたりはどこか似かよった雰囲気をもっています。その点では「似たもの同士」といえるでしょう。

さらに、態度の面でもふたりは似ていることが多いようです。婚約中のカップルを対象にした調査では、喫煙や飲酒の習慣から、女性が仕事をもつことについてどう考えるか、どんなところに住みたいかというようなことに至るまで、ふたりの態度が驚くほど一致する傾向がみられたということです。

もともと、男女は出会いから社会的な背景を共有する誰かと交際を始める可能性が高いものです。同じ街に育ったとか、同じ学校に通っているとか、同じ職場だとか。基本的にはカップルの態度や価値観は多くの点で共通するものがあるはずです。そこから、二人が親密になっていった場合、今度はどの程度、その価値観や態度が一致しているかということによって、ふたりが結婚にいたるかどうかが決まります。

夫婦の場合は、教育や経済、政治、宗教などの開題に対する態度も類似しており、ふたりの考え方や信念が一致していることが多いようです。円満な人婦と離婚した夫婦を比較した研究によると、円満な夫婦のほうが趣味や自由時間の過ごし方などの一致度が高かったということです。



カップルの性格は、正反対の性格の方がうまくいく?
性格の面ではお互いに補いあうような性格の人同士がうまくいくといわれることがあります。たとえば、支配的な人と服従的な妻、外向的な夫と内気な妻、あるいはその逆、社交的な妻とあまり人付き合いを好まない夫、あるいはもの静かな夫とにぎやかな妻といった組み合わせです。

その一方で夫婦は長年一緒に暮らしているうちに性格が似てくるともいわれます。これにはミラーリングなどもかんけいしているかもしれません。結論は、性格に関しては、類似説と相補説のどちらかが正しいということはなく、似ているから惹き合うこともあれば、逆に正反対の性格が補いあうということもあるようです。


カップルの関係を親密にする態度の類似性
 男女の関係は、最初「似たもの同士」が引き合うのであり、そして趣味や関心の一致、ライフスタイル、また何に価値をおくかといった価値観など、いわゆる「態度の類似性」が、ふたりの関係を親密なものにしていくわけです。お互いに共通のものがなければ、ふたりの関係は続きません。二人の態度があまりにもかけばなれている場合には、ふたりの関係はそこでストップしてしまいそうです。

若くして結婚したカップルは離婚に至るケースが多いといわれます。それはふたりがまだ生き方の方向や価値観が定まっていないときに一緒になったからということもあるでしょう。社会に出ていろいろな体験を経ていくうちに、ふたりの態度が食い違ってくる場合があります。
それゆえ、結婚相手を選ぶならば、ある程度、自分自身の生き方の方向や価値観が定まってきてからのほうがいいといえるかもしれません。もっとも、出産・子育てなどほかの要素が絡んでくると、また別の選択もあるでしょう。ここではあくまで、態度の類似性についての面からお話ししました。

とりわけ、女性が仕事をもつ場合には、自分と似た態度の人をパートナーにした方がいいでしょう。家庭の主婦であれば、経済的な依存性のために、自分の態度を尺に合わせていかなければならない面もあり、それが離婚の歯止めになることがあります。
しかし、女性が仕事を持ち、経済的に自立してやっていけるようであれば、態度の食い違いが生き方の違いとなり、離婚の可能性が高まるかもしれません。
テーマ  相性
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