恋の心理学/恋の診断/恋の真理

2018年7月3日(火)
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「性格の不一致」ってどういうこと?


性格と男女の相性
 人を愛するときは、そのの人柄というか「そのひとらしさ」を愛します。「そのひとらしさ」を形づくっているのは、性格や人間性と呼ばれるものです。それはパーソナリティーと言いかえてもいいでしょう。

 パーソナリティーには、さまざまな側面があります。知性や思考力、判断力といった能力的な側面から、感情や情緒の豊かさ、対人関係面でのコミュニケーション能力、体力・気力、意志力、そして、どういう価値観や人生観をもって生きているか、また、コンプレックスのような本人も無意識な部分などが重なり合って、そのひと個有
のパーソナリティが形作られています。
 
 愛しているから結婚したのに、別れることになった。その理由は?「性格の不一致」というのがあります。芸能人の離婚原因なども、そんなふうな理由ですと言われていることがよくありますね。

 離婚の理由としてあげられこの「性格の不一致」というのはどういうものなのでしょう?、この場合の性格とは、上にあげたようなさまざまな側面を含んだパーソナリティーのことをさしていると考えられます。

 男女の相性の問題は相互に相手のパーソナリティーをどう認めあうかの問題なのです。


パーソナリティーの形成
 では、男女の相性と関係するパーソナリティーとは、どのようにしてできあがるものなのでしょうか?
 ひとつには生まれもってのもの、たとえば容姿や健康、体力、運動神経などの身体的な特性が影響しています。

 体質は遺伝的なものが大きく彫響していますが、さらに、パーソナリティーの形成には、生まれ育った環境が大きく関係しています。どういう家でどういう親に育てられたか,親の教育程度、家庭の経済状況、生活水準などを含めた生育歴は、遺伝的な素地をもとに、その人なりの人間性が作られていく過程で、重要な影響を及ぼしています。
 
 とくに、男女が結婚して一緒に暮らしていく場合、教育水準や生まれ育った環境、とくに家庭環境や両親の愛情関係なども、二人の関係を大きく左右するものでしょう。

 「相性の類似性=似た者同士がうまくいく」の法則からすれば、生まれ育った環境が似ている人同士が、価値観も似ているのでうまくいくと考えられます。生まれ育ってきた環境があまりにも違い過ぎるカップルは、一緒に生活してもうまくいかない可能性が高いといわれています。

 大人になってからの社会的な環境の違いもふたりの相性に関係してきます。たとえば、男女ともに仕事を持ち働いている場合、業界の雰囲気や働いている職場の環境が違いすぎれば、一緒に生活していくことに困難が生じてくるでしょう。

 環境的な要因によってつくられる価値観や生き方の方向といったものは、社会に出ていろんなことを体験していくうちに変化していくこともあります。


結婚前には気づいていない部分
 知りあったときには、同じような価値観をもっていると感じていた男女でも、何年か一緒に暮らすうちに価値観が違ってきたり、当初は同じような価値観を持っていると思い込んでいた二人が、しばらく暮らすうちにじつはそうではなかったと気づくようなこともあるでしょう。

 結婚するまではわからなかった、お互いの性格の隠れていた面が見えてきたり、家庭環境からくる生活習慣が相いれないものであることに気が付いたり、交友関係の在り方から、どういう生き方をしようとしているかといった生き方の方向性などに、違いや違和感を感じるようになり、すり合わせができなくなってしまうことがありえます。

 相手のパーソナリティは、かなり長期間、深く付き合ってみなくては理解できないところがあります。恋人同士の段階では、まだ一緒に暮らしてもうまくいくのかどうかはわからないのです。

 もし、婚約者との相性を知りたければ、できるだけ、ふだんの生活ぶり感じ取れるような交際に移行していったほうがいいでしょう。

 「性格の不一致」で別れてしまわないよう、二人の相性を探る手掛かりは、ご飯の食べ方や部屋の片づけ方にはじまり、他人への接しかやいろいろなものごとに対する対処の仕方など、日常生活のさまざまな面に表れてくるものです。

 もし相手のパーソナリティーの何らかの面に、どうも受け入れがたい、違和感があるという場合は、結婚を焦らず、じっくり二人の関係を見つめなおしてみた方がいいでしょう。
テーマ  結婚 /相性
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