恋の心理学/恋の診断/恋の真理

2018年9月21日(金)
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相反するふたつの思いに
引き裂かれる心のメカニズム


どっちも手に入れたい!
 あの人に恋心を打ち明
けたいけれど、フラれるのが恐い。だけど、このままでは気持ちが伝わらない。ふたりの男性から同時に交際を申し込まれたけれど、ふたりとも魅力的で、どちらをとるべきか決められない。どうしよう……。

 こんなふうに相反する二つの思いがせめぎあい、どうすることもできない状態をコンフリクト(葛藤)といいます。魅力的なふたりの異性から同時に交際を申し込まれて、どちらか決められないような葛藤を<接近ー接近型>の葛藤といいます。これは二つの目標の両方ともがプラスの誘引となって働いているような場合です。

 このような葛藤ははた目にはぜたいくな悩みとうつりますが、デートの相手ならまだしも、結婚相手を決めなければならないというときには、なかなか厳しいものになってきます。もっとも、このような葛藤は、だいたいどちらか一方に気持ちが傾き、より魅力的な方の相手を選ぶことによって解決される場合が多いものです。


どっちもいやだ!
 <接近‐接近型>の葛藤とは逆に、二つのマイナスの目標があり、どちらも避けたいがそのどちらかを選択しなければならないという場合、<回避‐回避型>の葛藤が起こってきます。

 たとえば、親から結婚するように言われ、二人の候補があがっている。両方とお見合いしたけど、どちらも気に入らない。でも、どちらかと結婚しなければならないようなとき。

 また、不毛な恋に疲れ果て、このままでは消耗するばかり。はやく相手と別れてしまいたいのだけれど、かといってひとりになるのも辛い。このような場合も<回避-回避>の葛藤といえるでしょう。相手との関係を続けていくことも、別れてひとりになることも、どちらもマイナスと考えられています。
 
 この<回避-回避型>の葛藤では、両方とも避けたいけれど、一方のマイナスの誘引から遠ざかれば、もう一方のマイナスの誘引に近づくことになり、それができずにより不快の少ない方を選ばなければならないことになります。一方のマイナスの誘引から遠ざかると、もう一方のマイナスの誘引に近づくことになり、両方とも避けたいがそうもいかない。

 そこで<回避-回避型>の葛藤は、二つの目標のあいだを行ったり来たりしてなかなか決着がつかず、心理的に緊張状態が続きがちです。
 この種の葛藤はどちらがよりマイナスとなるか、あるいはどちらがまだましかで選択するしか解決の方法はありません。

まとめ
結婚相手を選ぶような場合には、どちらも避けたいなら、きっぱり両方とも断った方が、後々精神状態はいいでしょうね。

テーマ  愛の葛藤
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