手に入れたものより、
手に入らないものがよく見える
「釣った魚に餌はやらない」という夫
恋人同士のときにはいろいろと気をつかってくれたし、親切な彼だったけど、いざ結婚して一緒に暮らし始めるとまるで気のきかない自分中心の夫に早変わり。こんなはずではなかったのにとこぼす女性がいます。
男の側からすれば「釣った魚に餌はやらない」ということになります。そういう人はじっさいにいるのですね。夫婦の間ではコミュニケーションが大切とされる時代、冗談ではあるにしても、そういうことばを平気でロにする男性を夫にするのは願い下げといきたいところですが…。
そういう男性でも、妻が他の男性と親しそうにしていると焼きもちを焼きます。ましてや、これまでそれほどオシャレにしていなかった妻が、急に若やいだ雰囲気になり、きれいになったように見えると平静ではいられなくなるでしょう。カップルのあなたはマンネリ化しないよう、結婚しても女磨きを続けましょう。油断すると、逃げられてしまうかもしれないピチピチした魚でいたいもの。
ついでに魚釣りのたとえでいえば「釣り落とした魚は大きい」ということわざがあります。いまひとつというところで逃がした魚は、釣り上げた魚よりもずっと大きく感じられるということです。このような心理は恋愛の心理にもあてはまるでしょう。
付き合っている彼より、振り向いてくれなかった彼の方が素敵?
たとえば、失恋した相手や過去に付き合っていた恋人のほうが、現在の恋人や結婚相手よりもはるかに多くの長所を備えていたように思われることがあります。また、友人の恋人や結婚相手のほうが自分のパートナーよりも魅力的に感じられることがあります。他人のものはよく見えるという心理です。
パート先の店長に恋心を抱く妻
不倫相手は、妻や夫がいて他人のものだからよく見えるということもありますね。自分のものにならない相手はより魅力的に見えてしまうというのです。
また、空腹のときに町を歩いていると、やたらとレストランの看板やショーウインドーに並べられた食べ物のサンプルが目につくことがあります。お腹をすかした状態でスーパーに買い物に行ったりすると、余計な食べ物まで買ってくることもあります。
これは異性の選択についてもいえることで、恋をしたいと思っても、ふだんあまり異性と接する機会がない人は、目の前に現れた異性にすぐ恋をしてしまうことになるかもしれません。もし、何人かの異性の友人とフランクに付き合えるような環境にいれば、けっして選ばなかったような相手に対してでも魅力を感じてしまうかもしれないのです。異性慣れしておくことは、つまらない男にひっかからないために大事かもしれません。
ずっと主婦で家庭にいた女性が、パートで働き始めたら、パート先の男性に恋をすることがあります。家庭ではみたことのない男性の働く姿を見てときめいてしまうのです。スーパーの支店長はやたらとモテるらしいと聞いて、ある人が支店長クラスにはそんなに素敵な男性が多いのかと確かめにいったら、ごくふつうの男性ばかりだったという話があります。
失恋したあと、すぐ次の相手を求めると…
異性慣れはしていても、恋人に去られたり愛を失ったすぐあとに、次の相手を求めるのは危険です。愛に飢えているときは、ふだんの自分なら愛さないような相手でも、失った愛の代償として親密な関係をもってしまうかもしれないからです。