恋の心理学/恋の診断/恋の真理

• KOISHINRI

不幸な関係からの立ち直り方

　
　 あなたの気持ちを平気で踏みにじる人は、また同じことを繰り返す。

　愛する人から一方的に別れを告げられたり、ひどい裏切り方をされたとき。誰でも心がひどく傷つくものです。もし、あなたがそういう経験をしていたとしたら、自分が愛されなかったことを、愛される価値すらない人間だったのかと思い、自信喪失に陥るかもしれません。

　ましてや、自分を見捨てた相手に新しい恋人やパートナーがいるのを知れば、あなたは本来なら、自分に向けられるはずだったその愛が、別の誰かに向けられていることを思い、失った幸せの大きさを思って嘆き、深いため息をつくことでしょう。

　あるいは、あなたは自分を裏切った相手が別の誰かとばら色の幸福に染まっているところを想像し、ちくちくと胸を刺すような妬みの感情に苦しめられるかもしれません。しかし、残念ながらと言おうか、幸いにもと言おうか、あなたの想像は当たっていないでしょう。

なぜなら、あなたを裏切り、あなたを平気で見捨て、あなたの気持ちを踏みにじることのできた相手は、あなただけではなく別の誰かをも裏切り、見捨て、その人の気持ちを踏みにじることのできる人なのですから。表面的には次の相手とうまくいっているように見えても、彼（彼女）の本性は変わりません。


　誠実な恋人はたとえ破局の時を迎えても、誠実に別れられる。

　もし、あなたの愛した人が、別の誰かを幸福にできる人ならば、たとえあなたとの関係がうまくいかなくなっても、あなたをひどく傷つけるようなことはしなかったはず。少なくとも、その人は一方的にあなたに別れを告げたり、平気であなたを裏切ったり、あなたの心を踏みにじるようなことはしなかったはずです。　

　たしかに、男女の関係では、異性愛であれ、同性愛であれ、お互いに愛し合っていたつもりでも、いつのまにか心のすれ違いが起こり、うまくいかなくなることもあるでしょう。お互いにパートナーとしてふさわしい相手ではなかったと気づくこともあるでしょう。どちらかに、他に好きな人ができてしまう場合もありえます。

　恋人同士の間には、いつだって破局はありうることです。

　けれども、心ある人なら、男でも女でも、たとえ二人の関係がうまくいかなくなったとしても、なるべく相手を傷つけるようなことはしたくないと思うでしょう。その人は別れに際しても、相手に対してできるだけ誠実でいようとするはずです。

　あなたから自信を失わせ、惨めな気持ちにさせるほどに、あなたを傷つけた相手は、誠実な人ではなかったのです。

　あなたが手に入れることができなかったと思っているその人との幸福な生活は、もしかしたら、その人と一緒になったときからが不幸の始まりだったのかもしれません。

　その人との未来ではなく、あなた自身の未来のために、新しい出会いを求めて、前向きに行動しましょう。