恋の心理学/恋の診断/恋の真理

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障害が立ちはだかるほど
恋は燃え上がる!
ロミオとジュリエット効果


 「恋する二人の間には、障害が立ちはだかるほど、その恋は燃え上がる」
 
 これはシェークスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の悲劇にちなんで、『ロミオとジュリエット効果』と呼ばれています。これは大恋愛の法則です。

 ロミオとジュリエットは宿敵同士の家柄に生まれ、一緒になれない運命です。だからこそ、二人の恋は燃え上がり、周りに反対されればされるほど、二人の結びつきは強く激しくなっていきました。

 もしも、二人の家族がとても仲が良く、親戚同士のよう関係だったなら、二人はそれほど強い恋愛感情を抱いたかどうかわかりません。多分、抱かなかったでしょう。

 恋する男女の間に立ちはだかる障害といえば、家柄の違い、戦争や内紛、病などがあります。かつて日本作られた大恋愛ものでは、二人の間に戦争がありました。戦争が二人を生き別れにし、相手の消息すらわからない状態になったのです。

 恋する二人の間に立ちはだかる障害には、家柄の違いなどによる周囲の激しい反対、敵と味方、戦争、病気などが考えられます。

 TBSの金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(大石静脚本/ムロツヨシ・戸田恵梨香主演)も、まさにこの法則が当てはまります。

 ⇒『大恋愛』公式サイト
 
 恋する男女の間に立ちはだかる障害といえば、かつての日本では戦争がありました。戦争が二人を生き別れにし、相手の消息すらわからない。

 日本の古典的な大恋愛ものと言えば、『君の名は』(菊田一夫作)が有名です。1952年 - 1954年に日本のNHKラジオで放送されたラジオドラマで、映画化もされました。

 第二次大戦中、東京大空襲の夜に、たまたま一緒になった見知らぬ男女が、戦火をくぐって逃げ惑ううち銀座の数寄屋橋までたどりつきます。

 一夜明けて二人は互いの無事を確認しあい、生きていたら半年後の何月何日、それがだめならまた半年後、そしてまた半年後、この橋のたもとで会おうと約束し、お互いの名も告げぬまま別れます。女性の名は真知子、男性の名は春樹です。

 真知子と春樹は、戦後の混乱に巻き込まれ、約束の日にその橋の上で会うことができません。やっと会えたのは一年半後のこと。しかし…。

 といった、筋書きで、二人の男女の恋は運命に翻弄されることになります。

 注)新海誠監督の『君の名は。』ではありません。
 
 
『大恋愛~僕を忘れる君と』(大石静脚本/ムロツヨシ・戸田恵梨香主演)と恋に落ちるにも、二人の間に立ちはだかる大きな障害があります。

 主人公の北澤尚( 戸田恵梨香)は恋は若年性アルツハイマー。間宮真司(ムロツヨシ)はそれを受け入れようとします。それが「僕を忘れる君と」という副題に象徴されています。切ない設定ですね。

 SF的な恋愛ドラマになると、二人の間に立ちはだかる障害が、時空の違いだったりします。これもまた、せつないですが、若年性アルツハイマーという設定は、よりリアルで、リアルであるがゆえに切なさが募るのではないでしょうか。

 ところで、話を元に戻し、ドラマの『大恋愛』ですが、主人公の北澤尚( 戸田恵梨香)は医者、間宮真司(ムロツヨシ)は元作家で、尚と出会ったときは引越センターのバイトをしているという設定です。

 この二人の相性はどうでしょうか? 本来、尚は同じ医者の井原侑市(松岡昌宏)と結婚することになっていました。二人の関係は非常にクールですが、医者同士で学歴や経済的なレベルも釣り合っています。

 一方、真司は親の顔を知らずに育ち、本は出したものの経済的にはなかなか苦しい状況。お互いの環境は似た者同士とは言えず、暮らしぶりや価値観に大きな違いがありそうですが…。

 次回は、この二人の相性について考察してみたいと思います。

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テーマ  恋愛心理
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